脳活カフェの活動報告

「脳活カフェ」でアロマセラピーとヨガの調和を体験

こんにちは、皆さん!先日、私たちは「脳活カフェ」を開催しました。

脳活カフェは、聖路加国際大学国際・地域連携センター People Centered Care事業の一環して、2023年度から本学ニューロサイエンス看護学研究室で開始した脳神経系疾患のサバイバーを対象とした交流イベントです。

この交流イベントである「脳活カフェ」は、五感に働きかけるリラックス方法を用いて、脳神経の活性化を促しながら、心身の不調を緩和させることを目的として行いました。

最初の挨拶として、聖路加国際大学 ニューロサイエンス看護学 教授の大久保暢子から脳活カフェの目的や内容について説明がありました。

脳神経系疾患のサバイバーは、後遺症として疲労やうつ、筋肉のこわばりなどを持っています。また日々、リハビリテーションに励み、生活行動の改善をサバイバー自身で努力されているので、リラックスする時間やリラックス体験が少ないと言われています。 それらのことから、よりリハビリテーションが順調に進むためにも、生活の中での心身の調和がとれるためにも、五感に働きかけるリラックス法を用いて、リラックスから脳神経の活性化を促すことを、このイベントで期待しています。

今回の脳活カフェは、「ゆずのアロマとヨガの体験」です。ヨガ体験時には、ウクレレ奏者が生演奏をしてくれています。

ゆずのアロマの香りが漂う会場は、リラックスした雰囲気に満ちておりました。

まずはS.Lファーマシーの管理栄養士さんに”隠れ脱水”に関するお話しをしていただきました。
夏が終わっても起こる可能性のある隠れ脱水に関しての予防法をみんなで勉強をしました。

特に脳神経疾患の中でも脳卒中サバイバーの方は、脳梗塞などの再発予防のためにも脱水予防は重要です。皆さん、しっかりと講義を聞いておりました。

そして、本学ニューロサイエンス看護学修士課程論文コースの佐藤さんからアロマセラピーの効果に関するお話しをさせていただきました。深い呼吸をしながら、ゆずの香りが部屋に広がる中で、参加者の皆さんは心身ともにリフレッシュしているのが見て取れました。

続いては、本学ニューロサイエンス看護学修士課程上級実践コースの高田さんによるヨガのセッション。初心者から上級者まで、さまざまなレベルの方々が一緒にヨガのポーズをとり、心と体の一体感を楽しみました。

ヨガマットに座り、麻痺があっても出来るヨガを提供しています。これは、脳活カフェで提供している障害者ヨガの一つで、順脳性ヨガと呼んでいます。 高田さんは、障害者ヨガの方法を提供してくれています。

脳神経疾患サバイバーの参加者から、股関節を柔らかくしたい、筋肉をリラックスさせたかったので、とても良かったと感想を頂きました。

そして特別ゲストのプロのウクレレ奏者 リナリナさんによるウクレレの生演奏も行われました。
ヨガの最後にウクレレを聴きながら心も体もリラックスできました。

そして、S.Lファーマシーの管理栄養士さんによる脱水予防に効果的な甘酒の試飲会もあり、甘酒は参加者の皆さんに大好評でした。

 

今回行った脳活カフェは、脳神経疾患を抱える方々にとって、日常のストレスから解放される絶好の機会となったのではないかと思います。アロマセラピーの香りやヨガの動きを通じて、参加者の皆さんが新しいコミュニティを作ったり、互いの経験を共有したりする姿は、私たち主催者にとっても心温まるものでした。

 

これからも「脳活カフェ」を通して、多くの方々と素晴らしい時間を共有していきたいと思っています。次回のカフェでお会いしましょう!

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