Q5 いつ何回やればいいの?

知識編 更新日:2019年2月27日 掲載日:2019年2月27日

Answer(要約)

1日1回以上、1回30分以上が意識改善に有効と言われていま す(大久保ほか2008)。
しかし、上記の基準は、慢性期脳血管障害患者約32例を対象に分析をした研究結果であり、表情の変化などの微細な意識改善を指標にしている見解ですので、すべての患者を対象にしている訳ではありません。

詳細解説

大久保ほか(2008)の研究では

  1. 背面開放座位が提供された脳梗塞、くも膜下出血などの慢性期脳血管障害患者を対象に分析した結果、意識改善を認めた患者は32例中21例で、改善を認めた21例中11例が、背面開放座位導入後1週間以内に改善しました。また導入5週間以内に、21例全例に何らかの意識改善が認めました。
  2. 改善を認めた全例の背面開放座位施行時間を分析すると1回30分程度の施行でした。

他研究でも

1日1回以上、1回30分程度の施行で意識改善を認めたとする報告が多いです(川島ほか1993,大久保ほか2003,大久保ほか2001)。

目次

はじめに

【知識編】

【実践編】

引用文献

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